自分じゃないのに

先回のブログにも触れられていましたが、いよいよパリオリンピックが始まりました。
今までにも何度か言っていますが、私はオリンピックが大好きで、時差があろうが一人鑑賞であろうが、寝不足も省みずオンタイムで観ることに頑張ります。今回も夫に呆れられながら、現在進行中で頑張っています。
オリンピック期間の始めは、体操、柔道、競泳、バレーボールなどに力が入ります。もちろんミーハーなので、前評判の良い方がいれば見逃さないようにします。言っておきますが、事前学習は特にしません。ルールも詳しくは無いのですが、ありがたいことに(?)私は応援に直ぐにムキになれます。一喜一憂するのはもちろんのこと、拝むは祈るは気合を入れるは叫ぶは、何でもやります。というか思わずやっています。
私はこの日に向けて何も努力をしていません。私をムキにさせる魅力を、どの選手も持っているのです。アスリートの日々の努力(そんな簡単なものじゃないよね)が、他の誰にも生み出せないような魅力を育てているのでしょうね。私は何もしていないのに、その恩恵にちゃっかり預かっている訳です。
今日までのところで私が最も盛り上がったのは、男子体操です。皆さんも十分に承知されていると思いますが、日本男子体操チームは団体戦で、中国に奇跡の大逆転を果たしました。「体操ニッポン」という肩書のプレッシャーと前回の0.103差で逃した金の悔しさ、怪我との戦い、そういったものを全てチームで乗り越えての勝利でした。何が起きても諦めず、自分のできることの最善を尽くしていく。
1人では乗り越えられないことも、チームだから乗り越え力にできる。いつも授業で話しているチームの力が、まさに実践されていました。
これに私が感動しないはずがありません。
相手の中国チームも、素晴らしい演技の連続でした。
エースの張博恒選手は、私の好みのイケメン。ライバルとはいえ応援したくなります。
思わず画面上で色々な彼の様子を意識してしまいます。すると彼は自分の演技に何があろうといつも冷静で、ミスをしたチームメイトへの対応も素敵でした。自分の鉄棒の演技が終わり、点数が出て銀が決まった瞬間の何とも言えない笑顔は、彼の多くの思いが込められているように見えて、少し心が痛くなりました。
選手の誰もがこの日、この瞬間に向けて、どれぐらいの辛さを乗り越えてきたのか、選手とは程遠い生活をしている私にも想像はつきます(おそらく想像をはるかに超えているでしょうが)。
個人戦もドラマチックでした。中国も日本もエースである期待の選手が、早い演技でミスをして、中国のベテラン選手や日本の新星、ウクライナの選手に後れをとることになりました。結局、最終種目を残した時点で、日本の岡さんがトップ、中国の二人に追われる状況になりました。最終種目は団体と同じ鉄棒。最終の選手も中国のエース張選手。これって神様のいたずらとも思ってしまいました。
こうなってくると日本びいきの私ですが、誰にも頑張ってほしくなります。自分の実力をそのまま出すことができ、結果はどうあれ後悔しない演技をしてもらいたいと、真夜中に親心で画面を見入っていました。目もしっかり覚めています。私にできることは祈るのみです。結果、お互いに全力を注ぎ、岡さんが金、張さんが銀、肖さんが銅ということになりました。日本のエースの橋本さんも着実に順位を伸ばし、6位入賞でした。私の祈りは届いたのでしょうか。それはご本人にしか分かりませんが、私が素晴らしい時間を与えてもらえたのは間違いありません。
やっぱりオリンピックは素晴らしい‼
まだまだオリンピックは続きます。自分のことではありませんがムキになって、今しばらく4年に1度の至福の時を楽しみたいと思います。