日本人は左回り
ゴールデンウィークをいかがお過ごしでしょうか?
私はゴールデンウィークの前半は、東京で相談のボランティアをする方たちの研修を依頼されているので、今年もそこに三泊四日行ってきました。その研修の中で聞いたプチ知識を、今回はご披露させていただきます。
研修のオープニングで「私の旗」というアイスブレイクをして、自分の今の気持ちに気づいたり、研修での自分のねらいを明確にすることをします。記入後数人で書いたことをシェアするのですが、最後は全員のものを見て回っています。席の配置が一つの大きな円になっているので、必然的にぐるっと円を描くように回ることになります。皆さんには好きなように見て回っていいですよとお伝えするのですが、多くの人が左回りに進むのです。
担当者は皆が見て回った後に、そのことを指摘し次のように話しました。「日本人は左回りに進む人が多いのです。それは縦書き文字を右から左に読むからだそうです。欧米の方は文字を左から右に読むので、右回りが多いそうです。」私はその話を聞いて単純に「へえー」と思っていました。
その後、研修が進む中で私が担当するグループ(この研修は小グループに分かれて多くの時間を過ごします)のメンバーの一人が、面白いことを教えてくれました。その人は前職が刑事さんで、刑事さんの経験からのミニ知識を折に触れ、ちょっとだけ教えてくれていました。その中の一つが、この日本人は左回りに関することでした。それは「犯人は左に逃げる」だったのです。これは刑事の鉄則だそうです。彼が言うには、陸上のトラック競技も左回りで、人は習性として左回りだというのです。そして犯人も例外ではないそうです。
私は今度は「ほおー‼」と少し驚きをもって聞きました。今まで幾度となく刑事ドラマを見てきましたが、そんな話を聞いたことも無く、初めて聞いたミニ知識でした。妙に説得力のある彼の発言は、少しユーモアもあって、他のメンバーと共に笑いながら聞いたのも印象的な時間でした。
ちなみに、最初に書いた見て回る時の私は、やはり御多分に漏れず左回りであったことも書き添えておきます。