新潟、らく旅

1月下旬、新潟に出かけました。
知人が福島の被災地の帰りに、新潟の教会に立ち寄るという計画を聞き、
ならば小旅行を兼ねて、新潟で合流しましょうと急遽、出かけることにしました。
久しぶりの夫婦旅。
週末の1泊旅行のため、名古屋小牧ー新潟を結ぶ飛行機を利用しました。
自宅から空港まで高速道路に乗れば、車で30分弱。そしてフライト時間は40分。
値段も新幹線より随分安く、出発の朝、ゆっくり家を出て、お昼には、新潟市内のお蕎麦屋さんで
名物「へぎそば」を食べていたので、「らく旅」のスタートとなりました。
新潟といえば、温泉宿も魅力的でしたが、移動を考えて宿は市内のホテルにしました。
今回は、のんびり過ごしたかったので、ロケーションと快適さを優先し、市街地を流れる信濃川沿いにある、萬代橋が見えるホテルに決めました。
新潟は、山古志村の全村避難が記憶に新しいところですが、1964年(昭和39年)、東京オリンピックの年にも大きな地震があったそうで、当時、新しくかけられた橋を含め、ほとんどの橋が崩壊した中で、昔からあった萬代橋だけは崩壊しなかったそうです。
新潟市内のメインストリートに繋がる国道にあるため、交通の要所として、大きな被害の中で希望のシンボルになったのは言うまでもありません。
現在、国の重要文化財に指定されています。
石造りの美しいアーチの橋は、どっしりとした風貌があります。
冬というのに、川沿いの小径を行き交う人の姿もあり、街の人たちから親しまれている様子がうかがえます。
春になると、川沿いの桜並木が見事とのこと。
春の景色を想像しながら、また来てみたいなと急に新潟が近くに感じられました。
午後のティータイムを萬代橋のみえるラウンジでのんびり過ごし、
このホテルの特製ケーキも紅茶も実に美味しかったです。
旅の楽しみは、当地の美味しいものに出会うこと。
今回は、合流する知人から、すでに夕食の店が指定されていて出かけました。
宿泊先のホテルから歩いて数分の「古町」という繁華街。
名古屋でいう栄のようなかんでしょうか。
新潟の教会メンバーが数名加わり、新潟の郷土料理もいただきました。
クジラの粕づけのおさしみ、お正月料理によく食べるという煮物、油揚げを使った詰め物、
魚は海が近いので言うまでもなく新鮮、そして、日本酒もとても美味しい!
私が想像していたのは、北国は濃い味のこってりした料理かなと思っていたので、上品な味に感動しました。
新潟って、お酒もお料理も美味しいんだ!!とあらためて実感しました。
翌日は、ちょっと気持ちを引き締めて、聖公会の教会「新潟聖パウロ教会」の日曜礼拝に出席しました。
教会のすぐ近くに新潟大学医学部があり、教会のすぐ前の建物は医師会館。
教会の住所が、中央区医学町通りというのも納得です。
新潟は、寺院も多いところですが、実はキリスト教が日本に入った初期の時代、宣教師たちによって布教活動があった港町です。
私の手元にある教会の歴史が書かれた本の冒頭に、次のような文章が書かれています。
明治元年(1888)11月、我が国で5番目に新潟は開港されたが、実にその8年即ち切支丹禁止高札の撤去された翌々年、キリストの福音は速くも伝道の精神に燃えたカナダ聖公会のファイソン司祭によって新潟にもたらされた。これが聖公会中部教区の曙というべきであろう。
今回、新潟を訪ねて、とても落ち着いた気持ちで過ごすことができました。
人も街の空気も穏やかで、食べ物も美味しいし、街は特に豪華でも華美でもないけれど、しっくりと落ち着くことができました。
前々から一度訪ねてみたいと思っていたので、今回こんなふうにして思いがけずに「らく旅」ができ、心からリフレッシュすることができました。
新潟、是非出かけてみてください。
 

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