ふと思ったこと
名古屋は今日は梅雨らしいお天気です。
私は雨があまり好きではないので、ちょっぴり憂鬱な気分です。
昨日は新幹線で大変なことが起こりました。
1人暮らしの男性に何があったのかは分かりませんが、巻き込まれて亡くなった方やけがをされた方がいると思うと、この男性にこの選択しかなかったのかと思ってしまいます。
私も新幹線はよく利用します。
名古屋は太平洋側の日本のほぼ真ん中に位置していますので、西に行くにも東に行くにもかなりのところまで電車で移動します。だから新幹線の利用度も高いのです。
新幹線ができたのは私が5歳の時ですから、今まで何度新幹線に乗ったかは分かりませんが、一度も危機を感じたことはありません。天候などで遅れたことはあっても、「どうしよう!!」とパニックになったのは切符が見当たらなくなった時ぐらいです。今ではICカードを利用しているので、それすらなくなっています。
おそらく今回この事故(?)に遭遇した皆さんも、私と変わらない思いで乗車していらしたのだと思います。きっと青天の霹靂だったでしょう。
男性の一番近くにいらしたのは、おばあちゃまとお孫さん2人だったといいます。おばあちゃまは男性に「やめなさい!」と言われたそうで、男性は「逃げなさい!」と答えたと新聞に載っていました。気丈な(火事場の何とかかもしれませんが)おばあちゃまは、お孫さんを連れて逃げて無事だったということですから、何よりだったと思います。
この時、男性の様子に気づいていた人が何人もいたようです。男性を気にかけていたとも言えると思います。男性の日常では、彼の動きを気にかけてくれている人がいたのだろうかと思います。
マザーテレサが言った言葉の中に「愛の反対は無関心」というものがあります。私はその通りだと思っています。私の息子は「無視されるくらいなら怒ってもらった方がいい」と言ったことがあります。これは彼の本心に違いありません。
私はこの男性の周囲にいらした人を非難する気はありません。私も近所のお年寄りのことを、ちゃんと関心をもって見ていないからです。でも同時に、彼の周りに一声かけてくれる人がいなかったのが、不幸なことだったのかもしれないなぁとも思います。
マザーテレサは社会貢献などなかなかできないという人に、「たいそうなことをしようと思わなくていいんです。自分の目の前にいる困っている人に声をかけ、手を差し伸べてください。」とおっしゃったそうです。
ふと、そんなことを考えた1日でした。