3.11
今朝は職場へ着くなり放送のチャイムがなった。何だろうと思ったら
「震災で亡くなった方に対して2:46に職場全体で黙祷します。」とアナウンスが流れた。朝から家でも関連ニュースをみてはいたが、職場でその放送をききながら改めて3年前の今日どこで自分があの揺れを感じたか思い出した。
その日は、栄の中日ビルの11階に出張して1対1で打ち合わせをしていた時に揺れがきた。最初は自分がメニエル病になったのではと思うくらい目の前に映っている像が奇妙に揺れだし、すぐに窓ガラスがガタガタと音をたて、キャリーのついているワゴンが左右に動き出した。誰かの「地震だ!」の声で、自分も『そうだ。地震だ!だけどここは11階どうしよう・・』と思いながら、もう立っていることができずその場にしゃがみこんで揺れがおさまるのを待った。打ち合わせの相手も「これは大きいな。」といいながら一緒にしばらく佇んでいた。一瞬だけひょっとしたら死んでしまうかも・・と感じるぐらいビルが揺れたように思えた。
以前の職場ではこのような黙祷の時間はなかったが、ここにきてこんなふうに黙祷するだけでも、あの災害の記憶を呼び戻せるような気がする。私は幸いこうして生きているが多くの方が犠牲になられた。自然の前にはほんとに無力だが、祈ることだけはいつでもどこでもできると感じた日だった。