ボストン美術館

 金山のボストン美術館で曽我蕭白の作品を含む海外に渡ってしまった日本画の作品に出会うことができます。今月17日までが前期で、一部の作品以外入れ替えを行い18日以降後期が開催になる予定です。
 先日前期作品展を慌しいなか観賞してきました。

 今回の目玉はなんといっても曽我蕭白の「雲龍図」です。予想以上に大きな作品で迫力があり、龍の爪や鱗が実に丁寧に描かれていました。墨の濃淡でこんなに動き出しそうな龍を描けるのがスゴイ!とただただ圧倒されました。元々は襖絵だったようですが、私だったらもしこの龍の絵で囲まれた部屋に一人きりでいるのはちょっとゴメンです。

 他にも馬頭観音や毘沙門天図など印象的な作品がありましたが、特に私が惹かれたのは「虎渓三笑図屏風」です。3人の僧の表情がとにかく素敵です。3人の僧が話しに夢中になり、俗世に通じるからと渡るつもりのなかった橋を渡ってしまったことに気づきにこやかに笑いあっている絵です。雲龍図を描いた蕭白の作品とはとても思えないほど穏やかな作風に感じました。この作品を見ながら、最近こんなふうに誰かとおもいっきり大笑いしていないなぁ~と気づかせてもらいました。
 ちなみに「虎渓三笑図屏風」は絵葉書を買って帰りました。
 お時間ある方は1度是非ご覧くださいませ。

 

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