ささくれのようなもの

 
今日の夕飯のしめに,イチゴを用意した。
夫と,「イチゴ」のアクセント(音の高低)をどこに置くかで話しているうちに,
お互いの言葉がなんだかとげとげしくなってきた。
「だからぁ,イチゴだってば!」
「さっきから,そう言ってるだろ!!」
「あなたのは『イ』が高いんだってば!!!」
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話しているうちにいつの間にかヒートアップしてしまうことは,
よくあることと言えばそうだけど,
今日は二人とも,心がささくれていると思った。
夫の気持ちがどうなのかということは今は脇に置いておいて,
どうして私の心がささくれているんだろう?
今日会った人のこと,話したこと,話している時に感じていたこと…。
そう言えば,私は,昼間ある人と会って話したことで,
いい気になってしまったんじゃないかと,夕方になって少し自分を戒めた。
『いい気』と言うのは,つまり,自分はそこそこに出来てるとか,有能だとか,
うまくやれているといった感じを持ったということ。
そしてそんなあり方をした自分に注意した。
うまくやれたと感じていた私は,
もしかしたら自慢げに見えたり,押し付けがましく映っていたかもしれない。
少し,相手よりも高い位置に自分を置いて話してしまっていたのかもしれないと思って,
そういう自分のあり方がいけないことであり,結局自分は全くうまくいっていないんだと結論付けて
自分にイラついていたようだ。
はっきりとは自覚していなかった自分のイラつきが,
指に出来たささくれのようにひっかかり,
夫に対してもひっかかり,突っかかったみたいだ。
心のささくれのようなものの,お手入れが必要みたいです。
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ちなみに,「イチゴ」の標準的なアクセントは「_--(低高高)」らしいですよ。

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