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5月の例会


5月の定例会では、前回の続きの文献、キャス・サンスティーン、リードヘイスティ著 (NTT出版)「賢い組織は『みんな』で決める リーダーのための行動科学入門」2章「増幅される間違い」を読みました。

集団や個人がどんなときに、どのようにして間違いを犯すかは、その理由と状況を具体的に明らかしていくことが、行動経済学の分野でもかなり研究が進んでいるようです。

人はヒューリスティック=直感的に、これまでの経験や過去のデータ、失敗を念頭において、直感的に決断を下したり反応してしまうことがあります。「利用可能制ヒューリティック」を用いるからです。
ぱっと頭に浮かぶ例から考えてしまうことなど、私たちは過去の失敗例(あるいは成功例)に反応してものごとを判断しがちです。集団においては、それはさらに強化されます。失敗例、成功例の実績そのものに反応するだけではなく、全体をみて、そこに起こっているデーターをじっくり分析して熟議することが必要です。
直感も大事だけれど、その時をどうとらえるか、ラボラトリーでの「いまここで」のセンスを磨く必要があるように思います。

また、人は「代表制ヒーリステイック」の傾向があると指摘しています。
類似している事柄や典型的な事例、定番を過大評価する傾向があるので、印象やイメージ、感覚で無意識に比較してしまうというのです。
他がそうだから、あの人がやっているから・・・、まわりをみて、他がやっていることに沿っていくのは、安全と思いがちですが、果たしてそれは正しいか・・・ということを意識しなければいけません。

この他にも、フレーミング効果の影響も受けていると言われています。
「100人中10人の人が失敗する手術ですが、受けますか?」という問いかけよりも「成功率90%の手術ですが、受けますか?」と聞く方が手術を受けてみやすいと感じるのではないでしょうか。
或いは、ウチの息子は「30歳まで彼女が一人しかいない」と紹介するのと「30年間付き合った女性は一人だよ」というのでは、息子さんの印象も変わります。
あまりモテなさそう息子?と思ってしまうのか、誠実そうな息子さんと思うのか、本人は同じなのに、印象は違ってきます。
このように同じことを表すのに、表現方法が違うだけで受け手の受け取り方が変わるというのがフレーミング効果です。
私たちの社会生活の中でも、このフーレムをどう捉えるか、影響力も大きいように思います。

もう一つは「自己中心性バイパス」
他人も自分も同じように考え、行動するという思い込みです。
自己中心的な人、いわゆるジコチューの人、「自分がカワイイ」「自分びいき」など・・・。いわゆる「困ったさん!」です。

・自分の貢献したことを過大評価して他人の貢献したことを過小評価する。
・自分の思考や好みは普通で、他の人も自分と同じように考え、行動すると思い込んでいる。
・他人に責任を押し付け、自分の非を認めない。放棄したり現実から逃げ出す・・・。

ともすれば、私たち自身も犯されやすい過ちですが、個人よりも集団の方が
その傾向は強いようです。社会のリーダーがこのバイパスに陥ると影響力が大きいだけにとんでもないことになります。

この章では、個人や集団が犯しやすいこれらの間違いを「出てくるゴミ」という表現で警告していますが、「ゴミ」とならないように再生可能な有益なものに変換していく力が必要です。

今回は、「出てくるゴミ」によって、集団がさらに増幅していく問題について学びましたが、欠点や問題点の記述が多かったので、ちょっとメゲてしまう印象も否めません。未来に向けて、ちょっと明るくなる記述はもう少し先のようですが、そのことにも期待して、読み続けていきたいと思います。

例会の議事では、秋の一泊研修の確認と4月に行った実家に帰ったみたいについて、参加したメンバーからの感想などを共有しました。

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