4月例会

「賢い組織はみんなで決める  リーダーのための行動科学入門」(キャス・サスティーン、リード・ヘイスティ著 NTT出版)の13章(最終章)を読みました。

「ボールは1つ」というこの章は、チームプレーについて語っています。アメリカの本ですから、まずはバスッケトボールのチームについて例に出しています。いくら個人的に優れた選手がいてもボールは1つなので、チームのもてる力を活かせなければ勝てないというものでした。バスケットボールに疎い私が聞いても分かる選手のことが書かれていたので興味深く読めました。

次にはマイヤーズブリックズ性格指標(MBTI)について話しました。メンバーの中に16に分けられるこの指標をやったことのある者がいて、その時の話をしながら興味深かったことやあてにならないことも多いことも話しました。

もう1つ興味深かったのは集団のIQを測定する「C因子」。3つの要素があり、その中の1つがチーム内の女性の人数。女性の占める割合と集団の成果は相関関係にあるというのです。女性の団体であるSeedsにとって、これは嬉しい結果です。女性は社会的感受性と社会的判断の試験で常に男性よりも高得点だそうです。

最後は対面かオンラインかという現代的なテーマ。ソフトウェアコーディングでオープンソースのリナックスのような、画期的なソフトウェアが開発されてオンラインの良さが確認されたそうです。ウィキペディアもその一端のようで、アナログ人間の私もなるほどと思わせてもらいました。

最後は、こう結ばれている。集団の失敗は、その集団のメンバーだけでなく、その失敗の余波を被るすべての人々に悲惨な結果をもたらす。だが。何十年にも及ぶ実証研究と最新の技術開発によって、失敗を防止し、矯正し、改善するための道具が揃ってきた。そのいくつかを、実施するだけで、集団ははるかに賢くなることができる。

その後、次回読むことになった「現実はいつも対話から生まれる」の担当決めをした。この本は5章。それぞれが1章ずつ担当すれば読み終わります。夏の終わりまで、またいくつの発見ができるでしょう。

4月から6月までは、心と体を考える会で「人間関係トレーニング」の講座を行っています。4月の2回の報告、今後に向けて内容の検討や予定の確認などをしました。今後も皆さんと楽しみながら、学びを得られるように頑張ります。

最後は6月の合宿の開催場所など確認をし、内容を来月決めることにしました。

令和になりましても地道に活動をしてまいります。どうぞグループファシリテーターの会Seedsをよろしくお願いします。