スイッチモードをONにする

梅雨前線の影響で雨が続いています。鹿児島県や宮崎県など九州の大雨が心配です。
湿気も多くカラダが今ひとつシャキッとしませんが、皆さん、体調はいかがですか。

私は、だらっとしがちのこの季節、先週から某看護専門学校の1年生向けの授業が始まりました。
ペアティーチングで担当するのは、今年で5年目です。もう一人の担当者もSeedsのメンバーで、彼女は10年以上この授業の他に、カウンセリング論や2年生向けの授業を担当しています。
初回の自己紹介では、私たちが短大時代の同級生だということを話しました。それを受けて、彼女が、家族もよく似ていて、夫同士が同い年、子どもも平成元年生まれ、卒論も同じグループだったから、性格は違うけれど凸凹コンビでよろしくお願いします・・・と。
学生たちはニコニコしながら聞いてくれていましたが、自分たちのことを率直に、ある意味飾らずに語ることで、より二人のことを知ってもらえたようです。
少なからずこの授業は、肩苦しいものではなく、何かちょっと楽しそう、興味が持てそう・・と、そのように感じてくれるといいな、と思ってスタートしました。

私が体験学習なるものに出会ったのも彼ら・彼女らと同じ19歳。
毎年この授業が始まると、私もこんな感じだったのかな・・と、あの頃のことを懐かしく思い出します。
それにしても、可愛いですね。みんな、キラキラしています。
自分への新しい発見、探究心、仲間と交わすくったくない笑顔、ちょっとにかんだ表情など、これから出会う素敵なあなたに、ようこそ!
そんな思いをいつも感じるのです。

そのためか、彼らの学びのプラスになるように、私はきちんとやれているだろうか・・・。
私の中で自問自答の日々がやってきました。自分自身のセンサーをより敏感になる時でもあります。
スイッチモードをオンにして、「よっし!」と気合を入れて、頑張ろうとする私がそこに現れます。

この授業では、毎回、学生が記述したジャーナル(ミニレポートのようなもの)を次の授業までに目を通して、コメントするというありがた〜い宿題があります。ジャーナルは、学生にとっては、授業での気づきや学びを整理するためのものですし、私たちは学生の様子やどんなことに気づいてくれたかを知る機会にもなります。
一人ひとりの学生に向き合える大切な時間ともいえるでしょう。
この宿題は5年目というのに、私は、いつも、本当に時間を要します。

見たよ、読んだよ・・・という足跡を残しつつ、学生たちの思いに耳を傾けながら、共感したり、学生の気づいたことを、自分の学びとして意味付けできるような視点へと目をむけさせるような、さりげない、それでいて、的を得ているコメントというか、声かけって何かな・・・と、本当に悩みます。
主体はあくまでその学生です。そのことを肝に銘じながら、書きすぎず、余計なおせっかいにもならず、どのように書こうかと、自分の感覚を敏感にしていきます。
大変だなと思いながら、これができないと「今ここで」の体験を十分に生かしていく援助者にはなれません。

毎年、そして毎回、勉強させてもらっているなあ、という思いで、今年もまたこの季節を迎えています。