M先生の思い

今日は午後、南山大学のロゴスセンターで南山短大時代の恩師M先生を偲ぶ会があり、参加してきました。台風の影響も心配されましたが、当時の懐かしい先生方、また期をこえて大勢の卒業生が集まりました。

M先生との思い出を何人かの先生や卒業生がお話するコーナーでは、M先生のお茶目な一面も紹介され、教育者として、また一人の女性として、魅力的で、私たちの憧れの先生、尊敬すべき先生であり続けたことをあらためて思い起こすことができました。



今回のお土産にと、1985年6月発行の人間関係科通信 No12をいただきましたが、その中に、「女性と職業」というタイトルで、M先生が書かれた文章がありました。

 

この年の5月、男女雇用機会均等法という画期的な法案が成立したことを受けて、職場で自分自身(私たち女性)がある程度の充実感を持って仕事を継続するにはどうすれば良いか・・・・
3つのポイントが述べられています。

 

第1に「よくみる、よくきく」こと。
先入観の枠にとらわれず、自分の位置、全体の様子、自分のこなす仕事の量と質など、できるだけ客観的なデータに基づいて評価する(よくみる)こと。そして他人のいっていること、自分のいっていることをよくきく。
その練習を積み重ねていく経験である。

 

第2に進んで他人の世話をすること。お節介ではない世話をすることがリーダー訓練の第1歩。
それはその人にとって職場での、人生での最大の宝となるであろう。

 

第3は、チャンスを与えられたら躊躇せず挑戦してみることが大切である。
チャンスが与えられたということは、その人なりにやれる可能性があるから。
状況をよく見、慎重にやってみれば、それほど大きな失敗はしない筈である。

若い皆さん方の職場での日々の経験が、自分を伸ばし、より豊かに生きることへつながっていくことを切に願ってやまない。
(南山短期大学人間関係科 人間関係通信No12 1985.6.15 より)

 

なんて力強いメッセージなんだろう・・・・。
20年という時を経て、今も、こんなに生き生きとした言葉として、勇気づけてくださることに、今日あらためてはっと気づかされたところです。

「ますはやってごらんなさい」「それほど失敗はしない筈」というお勧め・・・。
なんかできそう、やってみようという気持ちになってきます。

先生の内に秘めた強さ、行動力はここにあるのかもしれない。そのような思いも過ぎりながら、迷った時、先生のこの熱い思いを思い出してみたいと思います。

 

雨が益々強くなってきた夕方、予定より少し早めのお開きとなり、心温かな気持ちになって、帰路につきました。帰りは、同じ市内に住むSeedsメンバーの旦那さんのお迎えに便乗して、自宅まで送ってもらいました。

 

そのことにも感謝しつつ、今日という日の出来事を心にしっかりと留めておきたいな・・・と思っているところです。

 

 

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